多くの女性が、生理前に肌荒れや体調不良を感じています。
女性は、生理の影響でホルモンバランスが乱れやすく、肌荒れや生理痛などの体調不良、胃腸の不調、精神状態の低下などが起こりやすいです。
症状には個人差があり、ひどい肌荒れや体調不良を訴える人もいます。
女性は、50歳前後までは生理と付き合っていくので、生理によるホルモンバランスや肌荒れの仕組みなどを理解し、対策をしていきましょう。
生理の度に繰り返す、肌荒れの原因は?
通常、女性であれば月に一度やってくる生理ですが、毎月のようにひどい肌荒れや生理痛などの体調不良を繰り返していては、精神的にもかなりしんどいものがありますよね。
生理は長く付き合っていくものですから、肌荒れの原因を知って対策をしていきましょう。
ホルモンバランスの乱れ
生理によって起こる肌荒れは、2種類の女性ホルモンの分泌量の増減が大きく影響しています。
女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。エストロゲンは、お肌に潤いを与えるホルモンなので、活発に分泌するほど美肌へと導いてくれます。
一方で、プロゲステロンは皮脂の分泌を促すホルモンなので、過剰に分泌することで毛穴トラブルやニキビなどの肌荒れを引き起こします。
これから触れますが、プロゲステロンが活発に分泌する時期は、ひどい肌荒れを起こしやすいです。
食生活の乱れ
食生活の乱れも、肌荒れに大きく影響します。食べ物次第でお肌を保湿して美肌に導くこともできますし、胃腸に負担をかけたり、お肌をボロボロにしてしまうこともあります。
現代人の食生活は、栄養に偏りがあります。主に、食生活の乱れは腸内環境を乱す原因となるので、栄養の吸収率を低下させて、肌荒れを招くのです。
加えて、生理前は水分や栄養を溜め込みやすいので、さらに便秘やむくみに繋がりやすいです。
生理周期に合わせたスキンケアをしよう
生理周期を28日間とすると、この期間を以下の4つに分けることができます。
- 月経期…生理初日〜生理が終わるまで(1日目〜7日目)
- 卵胞期…生理が終わってから排卵日まで(8日目〜14日目)
- 排卵期…排卵日周辺の期間(15日目〜21日目)
- 黄体期…次の生理の準備期間(22日目〜28日目)
それぞれの期間によって、お肌調子の良い期間や、肌荒れしやすい期間があるので、周期に合わせてスキンケアも工夫すると効果的です。
月経期
出血のある生理初日〜7日目までは、ホルモンバランスが乱れやすく、お肌は敏感で乾燥しやすくなります。
お肌を守るバリア機能が低下しているので、ちょっとの刺激でもお肌が反応して肌荒れに発展してしまう可能性があります。
この時期はスキンケアは、あれこれ手を加えずに、シンプルなケアが向いています。
メイクアップは薄めにして、クレンジングの負担を減らすといった工夫をすると良いです。しかし、外的刺激からお肌を守るために紫外線対策は忘れずに行いましょう。
卵胞期
出血が終わった頃から卵胞期に入ります。生理周期の4つの期間の中で、最もお肌状態が良い時期です。
美肌効果のあるエストロゲンの分泌量が多くなり、潤いに満ちてお肌も体調も良い常態を保ちやすくなります。
基本的のお手入れに加えて、美容液や角質ケア、炭酸パックなどのスペシャルケアをするのもおすすめです!
排卵期
この時期からお肌状態は徐々に下降していきます。エストロゲンの量が減少して、お肌は乾燥傾向に。保湿を重視したお手入れをしましょう。
保湿のシートマスクをして水分のケアを強化したり、保湿クリームで油分ケアを強化しましょう。
普段から使っているアイテムの使用量をいつもより少し多めに使って重ね付けをしてあげてください。
黄体期
黄体期は、生理前の一週間で、最も肌荒れしやすい時期です。プロゲステロンが活発化し、皮脂の分泌量が高まります。
過剰に分泌した皮脂が毛穴に詰まりやすくなるので、そこから炎症を起こし、ニキビができやすくなります。
この時期は、毛穴の詰まりがニキビにならないように、いつもより丁寧なクレンジングや洗顔を意識してみてください。
化粧を落とさずに眠ってしまうのはアウトです!どんなに疲れていても化粧だけは落としてから眠るようにしましょう。
皮脂の分泌が活発な時でも、保湿ケアは、変わらず行いましょう。
ベタつくようであれば、皮脂を抑える収れん化粧水や美容液などを使ったり、さっぱりタイプのものを使うのもおすすめです。
油分の与えすぎがニキビの原因にもなるので、クリームは軽めの仕上がりでも良いでしょう。
肌荒れを改善する、基本の正しいスキンケア
生理周期に合わせたスキンケアについてお伝えしましたが、それらを実行する前に、基本の正しいスキンケアのステップを確認しておきましょう!
スキンケアのやり方が間違っていては、肌荒れは改善できません。肌荒れの原因の1つに「間違ったスキンケア」があります。
スキンケアは、皮脂や角質、メイク汚れなどを取り除く「落とす行為」と化粧水や乳液、クリームなどで水分や油分を「与える行為」があります。
クレンジング・洗顔
皮脂やメイク汚れを取り除く、クレンジングや洗顔は最も重要なお手入れです。
クレンジング不足は、落ち切らなかった汚れが炎症を起こし、肌荒れやニキビの原因になります。
汚れの残ったお肌に、化粧水などの基礎化粧品で潤いを与えてもうまく浸透しません。
また、ゴシゴシと力強く擦るように洗ってしまうと、お肌を傷つけるので肌荒れを悪化させる可能性もあります。
また、クレンジングや洗顔をするときは、水温も重要です。熱いお湯はお肌に必要な潤いを奪ってしまうので、ぬるま湯で洗い流すようにしましょう。
すすぎ残しは肌荒れの原因になりますから、最低30回はすすぎましょう。
その他にも肌荒れを改善する洗顔のポイントまとめているので是非参考にしてみてください→美容部員が教える、顔の乾燥を改善する洗顔の秘訣とは?
保湿
肌荒れ中のお肌は、潤い成分の生成や、ターンオーバーのサイクルが乱れているので、基礎化粧品でしっかり保湿をして、お肌の機能を立て直す必要があります。
保湿は化粧水・乳液・クリームの3ステップが基本です。水分を与え、潤いを逃さないようにクリームで蓋をします。
保湿は、「なじませ」がとても重要です。手のひらに吸い付くくらい馴染んでから次のものをつけるようにするだけで、保湿の持続力がアップします。
その他にも、コストをかけずにスキンケアの効果を底上げしてくれる、ホットタオルを使ったり、コットンパックやシートマスクで潤いをたっぷりチャージしたり、炭酸パックでターンオーバーや血行の促進をするのもおすすめです!
是非、参考にしてみてください(^^)
→蒸しタオルで顔の乾燥の改善をサポート!美肌になれる蒸しタオルの使い方
→保湿パックで顔の乾燥は改善できる?正しい使い方や効果的な使い方とは?
→コスパ抜群!美肌になれる、プチプラの炭酸パックを教えます★
メイクアップの負担を減らして肌荒れ対策をしよう
肌荒れしているときは、なるべくお肌負担は避けたいものです。メイクアップはお肌の負担になります。
しかし、最低限必要なものもあります。それは紫外線対策です。日焼け止めや、日焼け止め入り下地などは、お肌を守るために毎日使うようにしてください。
紫外線がお肌に与える影響は非常に大きいので、これだけは欠かさないようにしましょう!
その他のメイクアップは、肌負担の少ない石鹸で落とせるものや、保湿力の高いもの、重ね付けをしなくてもカバーができるものがおすすめです。
メイクが濃い=肌負担も大きいと考えておきましょう。
また、特に生理前は皮脂の分泌量が増えて化粧崩れしやすくなったり、生理中は紫外線などの外的刺激に敏感で、乾燥もするので化粧崩れしやすいです。
朝のスキンケアを強化したり、日中は保湿のミストスプレーなどを活用して、小まめに皮脂を抑えたり、潤いチャージができると理想です(^^)→顔の乾燥には即効性のある美容液ミストスプレーがおすすめ!化粧直しも簡単!
生活習慣の改善で肌荒れ対策をしよう
食生活・睡眠・運動といった、生活習慣の面からも肌荒れを改善していきましょう!
食生活
食生活は、肌状態に最も影響が出やすいです。以下のような食生活をしている方は、乾燥やニキビなどの肌荒れが起こりやすいです。
- コンビニ弁当など、味が濃くて脂質が多く、野菜の少ないお弁当が多い
- パンやおにぎり、麺類など、炭水化物ばかり食べてしまう
- レトルトやインスタントなどの加工食品が多い
- 野菜をあまり食べない
- 揚げ物をよく食べる
- スナック菓子や甘いものをよく食べる
- 外食は丼やラーメン屋など
ご自身に当てはまるものはありましたか?美肌に導く食べ物を摂り入れることも大切ですが、肌荒れを悪化させる食べ物を控えることも重要です!
食生活への意識が高まったら、手軽に肌荒れ対策のできる、「豆乳」を毎日継続して飲むのもおすすめです(^^)→生理の肌荒れには豆乳が効く!豆乳を正しく飲んで美肌になろう☆
また、肌荒れを改善するためには、タンパク質や良質な油、ビタミンやミネラルなどをバランスよく摂取していく必要があります。
特に、ビタミンやミネラルは現代人に不足しがちな栄養素なので、意識して摂取してみてください(^^)こちらの記事も参考にしてみてください→ビタミン不足が肌荒れの原因?ビタミンを含む食べ物やその効果とは?
特に、ビタミンB6やビタミンEはエストロゲンが活発に働くようにサポートしてくれるので、あわせて注目してみてください(^^)
睡眠
眠っている間に、ホルモンの分泌やお肌のターンオーバーが行われるので、睡眠不足や睡眠の質が悪い方は、肌荒れがなかなか改善しません。
人によって必要な睡眠時間は異なりますが、6時間〜8時間くらいを目安に眠るようにしましょう。
ストレス
生理の影響でホルモンバランスが乱れると、イライラしたり、いつも以上にストレスを感じやすくなります。
ストレスが原因で乾燥やニキビなどの肌荒れを起こすこともあります。
ストレスを溜めないというのは難しいので、うまく発散する方法をいくつかもっておくと良いですね。
ストレスは、生理の影響だけでなく、様々なところから受けるものなので、肌荒れ改善のためにも対策をしてみてください→顔の乾燥はストレスで悪化する?ストレスの対策や発散する秘訣とは?
運動
運動をすることで、代謝を高めて血行を促進させることができるので、スキンケアや食生活、睡眠によって得られる効果を底上げします。
激しい運動をする必要はなく、軽いウォーキングやストレッチなどでも効果的です。
例えば、ピラティスなどは、全身のもみほぐしを行うので、老廃物の排出を促し、血行促進によって、冷えやひどい生理痛の改善も期待できます。
運動を継続すると、肌代謝が上がり、結果的に肌荒れ改善に結びつきます。
ひどい肌荒れや体調不良が改善しない方は病院へ!
スキンケアの見直しや生理周期に合わせたケア、生活習慣の改善をしても、生理前や生理中の肌荒れや体調不良が改善しない方は、一度婦人科を受診されることをおすすめします。
低容量ピルで肌荒れと体調不良を改善!
私は婦人科で低容量ピルを処方してもらっています。低容量ピルは、避妊目的ではなく、生理不順や、生理による体調不良を軽減する薬です。
ホルモンバランスの乱れをコントロールし、生理不順も改善されたので、肌荒れも体調不良も起こりにくくなりました。
私は、生理前や生理中は、食生活の乱れや冷えによる血行不良なども影響して、便秘や下痢を繰り返しやすくなりますが、ひどい肌荒れや生理痛、気分の浮き沈みなどは随分改善されましたよ!
出血の量も減ったので、貧血にもならなくなりました(^^)低用量ピルは、肌荒れだけでなく、生理によるお悩み全般に悩まれている方におすすめです。
低容量ピルの副作用は?
私は飲み始め5日間くらいは副作用がありましたが、その後は特に不調を感じずに継続して服用できています(^^)
私は胃がムカムカして、気持ち悪い状態が続きました。吐き気や、めまいといった症状が出る人もいるようです。
また、飲み始めの数ヶ月は血栓症のリスクが高まります。血が固まって詰まると、最悪の場合、死に至ります。
そのため、ネットで処方箋不要のピルを継続して服用するのは絶対にやめましょう。病院では、定期的に血液検査をするので、安心して服用することができます。
低容量ピルの種類や価格
低容量ピルは28日間飲み続けるものや、21日間飲んで7日間は休薬するタイプがあります。価格も、ジェネリック医薬品を利用すれば、薬代だけで、3ヶ月分で4000円くらいです。
私は、症状が重かったので月々1300円程で、毎月の不調から解放されるなら、喜んで飲み続けたいと思いました。
生理不順の方は、生理周期に合わせたお手入れや対策もできないので、肌荒れや体調不良の改善の近道として、ピルをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?生理のたびに繰り返す肌荒れや体調不良は、ホルモンバランスや、生活リズムが影響していることがわかりましたね。
生活習慣の改善や、生理周期に合わせたスキンケアやメイクの負担を減らすことも、対策の1つです。また、この機会にスキンケアの正しい手順についても確認しておきましょう。
また、対策をしてもひどい肌荒れや体調不良が改善されない場合は、病院に行きましょう。
低容量ピルを服用することで、ホルモンバランスや生理不順、体調不良を軽減することができます。是非、参考にしてみてください!
こちらの記事もご覧ください→保湿をしたら逆効果でニキビが悪化?正しい保湿ケアを確認しよう★
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