多くの女性のお肌悩みの1つに、顔の乾燥があります。特に冬は空気が乾燥して、お肌が敏感になりがちですよね。そんな時は、ワセリンが役立ちます。
ワセリンは、一家に一つあると便利な保湿剤です。ワセリンは、様々なメーカーから出ており、ものによって価格や純度が異なります。
今回は、ワセリンの特徴や、顔の乾燥に効く理由をお伝えします。
ワセリンとは?
顔の乾燥を感じるときは、保湿剤が役立ちます。保湿剤には、水分が外に逃げないように防ぐものと、水分を保持するものがあります。
ワセリンは前者で、油分によって水分の蒸発を防ぐ保湿剤です。ワセリンは、お肌を外的な刺激から守るバリア機能を形成し、お肌を保護するはたらきがあります。
ワセリンは油そのものなので、油分独特のベタつきがありますが、お肌をしっかりと守ってくれます。
ワセリンは、分子が大きいため、細胞の間に浸透しにくい構造になっています。そのため、刺激が少なく、お肌の弱い人や、アトピーの人でもヒリヒリとした不快感を感じずに使えるんですよ(^^)
ワセリンの種類と特徴
ワセリンは、様々なメーカーから出ており、主に4つの種類があります。
黄色ワセリン
黄色ワセリンの代表的なものとしては、ヴァセリンがあげられます。よくドラッグストアでも見かけるものですね。酸化防止剤である、酢酸トコフェロールBHTが含まれており、長期保存が可能です。
白色ワセリン
白色ワセリンは黄色ワセリンを精製し、不純物を取り除いているので、安全性が高いです。
白色ワセリンは、値段や使い心地、品質が平均的なので、最も一般的に使われています。白色ワセリンは皮膚科でも処方され、保険が効くのでお安く手に入ります。
プロペト
プロペトは、白ワセリンを精製し、さらに不純物を取り除いています。赤ちゃんにも使えるので、敏感肌の方にもおすすめです。
プロペトは、眼球に塗る軟膏として、眼科でも処方されます。
サンホワイト
サンホワイトは、ワセリンの中で、最も純度が高いです。不純物はほぼ入っていません。伸びがよく、ベタつきを感じにくいので、顔にも使いやすいです。
しかし、保険適用外なので、ワセリンの中ではお値段は高めの設定となっています。
ワセリンは顔の乾燥に効く?
顔の乾燥は、水分と油分のバランスの乱れや、敏感になっているお肌に外的な刺激が加わることによって起こります。
顔の乾燥の改善には、水分も油分も欠かせませんが、どちらかというと、お肌を守る油分が不足している方が深刻です。
4種類のワセリンの特徴をみてきましたが、ワセリンを使うことで、油分のケアを強化することができるため、潤いを留めておく機能には優れています。
しかし、ワセリンには、水と油を混ぜてつくられている、スキンケア用の保湿クリームとは違い、潤い成分を与えたり、つくり出すはたらきはありません。そのため、ワセリンだけで顔の乾燥を改善することは難しいです。
4種類のワセリンの中では、黄色ワセリンと白色ワセリンに不純物と酸化防止剤が入っているので、お肌状態によっては刺激を感じる可能性もあります。
顔に使用する際は、より快適に使うことを考えると、プロペトかサンホワイトが低刺激でおすすめです。
ワセリンのみで顔の乾燥を改善するのは難しいですが、弱ったお肌の保護をしっかりして、立て直していきましょう。
ワセリンの使い方
ワセリンを使う時は、耳かきで1・2杯すくい、両手の平で伸ばしてから使いましょう。
ワセリンは、油分でベタつきを感じやすいため、手の平でプレスするように顔にのせましょう。
仕上げに、ティッシュオフをすれば、ベタつきを抑えて快適に使えます(^^)
先程もお伝えした通り、ワセリンには水分を与えたり、水分をつくりだすはたらきはありません。
そのため、顔全体の保湿をする時は、ワセリンだけではなく、保湿成分の配合された化粧水や美容液と合わせて使うようにしましょう。
保湿力の高い化粧水を選ぶことでお手入れの効果を高めることができるので、こちらの記事もあわせてご覧ください→美容部員が教える、顔の乾燥を改善する化粧水選びの秘訣と正しい使い方
ワセリンは、目元や口周りなどの、皮膚が薄くて乾燥を感じやすいパーツに、部分的に塗るのもおすすめです。
私は、口元の乾燥対策にワセリンを活用しています。口周りが綺麗な方は、唇も綺麗ですよね。
ワセリンは、唇のケアも一緒にできるんです(^^)こちらも参考にしてみてください→美容部員が教える、医薬品のワセリンで口の周りと唇の乾燥対策!
また、顔の乾燥が悪化していて、化粧水が染みてしまう場合は、ワセリンのみでも大丈夫です。
しかし、乾燥がひどい場合は速やかに皮膚科を受診しましょう。皮膚科で処方される、ヒルロイドなどの保湿剤もとても優秀なので、こちらの記事も参考にしてみてください→顔の乾燥や痛みにはヒルロイドがおすすめ!皮膚科の薬を活用しよう
ワセリンを塗りすぎると…
油分ケアをしっかりしようとして、ワセリンを顔に塗りすぎてしまうと、お肌のコンディションを悪くしてしまう可能性があります。
ワセリンの使用感は決して良くないので、塗りすぎると、空気中のホコリなどが顔に吸着しやすくなり、肌荒れや乾燥の原因になります。
また、ワセリンを塗りすぎると、水分の気化熱によって、体温調節ができなくなってしまいます。
お肌は、少量の水分を空気中へ蒸発させています。ワセリンを大量に塗ると、水分を蒸発させるはたらきを邪魔してしまうため、熱がこもって、乾燥やかゆみの原因にもなります。
ワセリンには保湿成分は含まれていないので、角層の水分をうまく蒸発させるために、薄く塗るのがポイントです(^^)
まとめ
いかがでしたか?ワセリンにはいくつか種類があり、保湿に欠かせない、油分のケアを強化できることがわかりましたね。
顔の乾燥が気になる方は、まずは、定番の白色ワセリンを使ってみるのも良いですし、お肌が敏感な方は、低刺激で使い心地の良いプロペトかサンホワイトがおすすめです。
ワセリンは油分ケア専用の保湿剤なので、ワセリンだけで顔の乾燥を改善することはできません。
そのため、化粧水や美容液などの水分ケアも合わせてしてあげましょう(^^)
こちらの記事もご覧ください→メンソレータムで顔の乾燥やかゆみを改善できるって本当?
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