空気が乾燥していると、空気中の水分が少ないので、顔が乾燥したり、白い粉吹きに悩む女性も多いですよね。
そんな乾燥肌や粉吹き肌の方にはワセリンが役立ちます。ワセリンは一家に一つあると便利な保湿剤です。様々なメーカーから出ており、純度も異なります。
今回は、ワセリンがもつ特徴についてお伝えします。
ワセリンってどんなもの?
ワセリンは皮膚を保護する軟膏で、皮膚科などの医療機関で処方されたり、薬局などでも手軽に購入できます。
ワセリンは、精製された鉱物油(ミネラルオイル)からつくられています。ベビーオイルやスクワランもこの仲間です。
ワセリンは精製純度によって、4つの種類にわかれています。
ワセリンは分子が大きいため、細胞の間には浸透しません。そのため、刺激が少なく、乾燥肌や粉吹き肌といった、お肌の弱い人でもひりひりとした不快感を感じずに使うことができます。
ワセリンの「純度」って何を表すの?
ワセリンは、石油由来の原材料を精製してつくられており、その際に不純物を取り除いています。
ワセリンの種類によってもその精製度合いが異なります。純度の高低によって、「不純物の配合量」や「使い心地」が異なります。
純度の高いもの
不純物がほとんどなくて、お肌への刺激が少ないです。柔らかい質感が特徴です。
純度の低いもの
不純物が含まれているので、刺激を感じることもあります。ベタつきを感じやすいです。
乾燥肌や粉吹き肌は、お肌のバリア機能が弱まっているので、ワセリンでお肌の保護をする際は、純度の高いものを選ぶと良いでしょう。
また、顔に塗ることを考えると、できるだけベタつきの少ないものの方が使いやすいですよね。
使い心地には個人差もありますし、ワセリンは種類によって価格も異なるので、これからお伝えするワセリンの特徴を参考にしてみてください。
純度や価格が異なる!ワセリンの種類を知ろう
では、4種類のワセリンの特徴を、純度の低い順にみていきましょう。
黄色ワセリン
代表的なものとしては、ヴァセリンが有名です。よくドラッグストアでもみかけます。
酸化防止剤が配合されているので、長期保存に向いています。
ただ、黄色ワセリンは、純度が低いため、不純物が残っています。かなりベタつきもあるので、顔への使用は向いていません。
特に、乾燥肌や粉吹き肌のような敏感なお肌状態の方は、顔への使用は控えた方が良いでしょう。
ヴァセリンは、368gのタイプを700円前後でよくみかけます。
白色ワセリン
白色ワセリンは、黄色ワセリンを精製して不純物を取り除いており、医療機関でも薬局でも手に入る、最もポピュラーなワセリンです。
白色ワセリンは、価格・使い心地・安全性という面で平均的に満足感を得られます。
保険適用というのも嬉しいポイントです(^^)初めてワセリンを使う方は、まずは白色ワセリンから使われると良いでしょう。
市販の白色ワセリンは、価格に幅がありますが100gで500円以内、500gで1000円以内のものをよくみかけます。
プロペト
プロペトは、白色ワセリンをさらに精製して不純物を取り除いています。赤ちゃんでも使えるので、乾燥や粉吹き状態が悪化している方でも安心して使えます。
白色ワセリンで刺激を感じたり、ベタつきが気になる方には、プロペトがおすすめです。価格は、100gで1000円くらいです。
プロペトは使用感を含め、最も顔に使いやすいのでこちらの記事も合わせてご覧ください(^^)→プロペトはワセリンの中でも特に優秀!顔の乾燥を改善する方法
サンホワイト
プロペトをさらに精製して、不純物を取り除いています。4つのワセリンの中では、最も高純度のワセリンです。
しかし、残念ながら医療機関で処方されず、保険適用外で価格が高めに設定されています。50gで1000円くらいなので、プロペトの倍の価格はしてしまいますね。
ワセリンで顔の粉吹きや乾燥肌を改善出来る?
4種類のワセリンの特徴を見てきましたが、ワセリンを使うことで、お肌の保護する、油分のケアを強化することができます。
私たちのお肌は、水分と油分のバランスを保つことで健康なお肌を維持することができますが、顔の粉吹きや乾燥肌は、潤いのバランスが崩れてバリア機能が壊れている状態です。
顔の粉吹きや乾燥肌の改善には、水分も油分も欠かせませんが、どちらかというと、油分不足の方が深刻です。
油分がないとお肌を守るものがないため、外的な刺激をダイレクトに受けてしまい、顔の粉吹きや乾燥肌を悪化させてしまうのです。
そうすると、乾燥の悪循環に陥り、抜け出せなくなってしまいます。1年中、粉吹きや乾燥状態が続く方も少なくありません。
ワセリンは、お肌を保護しながら、潤いを留めておく機能に優れています。そのため、ワセリンを使うことで顔の粉吹きや乾燥肌の悪化を阻止することはができます。
しかし、ワセリンは、水・油・有効成分などを混ぜてつくられている、スキンケアの保湿クリームとは異なり、潤い成分を与えたり、作り出すはたらきはありません。
つまり、ワセリンは、顔の粉吹きや乾燥の悪化を阻止したり、一時的に症状を和らげることができても、根本的に顔の乾燥を改善することは難しいです。
ただ、乾燥によって細胞がスカスカになっていたり、潤い不足によってもろくなった角質が剥がれかけて、粉吹き状態になったり…と、不安定で揺らぎやすいお肌は、普段のスキンケアの配合成分がお肌の刺激になることがあります。
そのため、まずはワセリンでお肌の保護をしっかりして、立て直していくことは重要です。
顔の粉吹きや乾燥肌を防ぐ、ワセリンの効果的な使い方★
ワセリンは、顔の粉吹きや乾燥具合に合わせて使い分けをすると効果を実感しやすくなります。
ワセリンのみを塗る
普段のスキンケアだとお肌がしみてしまう…という方は、低刺激なワセリンのみで、まずはお肌を立て直していきましょう。
ワセリンを単体で塗る時は、お肌に馴染ませるときの摩擦が心配なので、手で温めてから塗るようにしましょう。また、ベタつきがあるので、とにかく薄く塗りましょう。
全顔に塗るのであれば、価格が高すぎず、使用感の良いプロペトがおすすめです。
他の保湿成分と一緒に塗る
顔の粉吹きや乾燥を感じる場合でも、普段のスキンケアアイテムが使える状態であれば、化粧水や乳液で潤い成分を与えつつ、ワセリンでお肌の保護をするのが最も理想的な使い方です。
細胞を元気にして、外的刺激からもお肌を守れるので、保湿とバリア機能の修復が合わせてできます。
ワセリンは保湿クリームと同じタイミングで使いましょう。
部分的に塗る
ワセリンはベタつきがあり、使用感があまりよくないので、全顔に塗るには抵抗がある…という方には部分使いがおすすめです。
私もよく部分使いをしています。特に、顔の粉吹きや乾燥が出やすいのは、目元や鼻、口元です。
皮膚が薄くてデリケートなパーツにもかかわらず、動きや刺激が多いので、顔の中では部分ケアを強化したいパーツです。
朝はべたつくので、夜のみの使用でも良いですし、日中は食後で化粧のとれた口元や、鼻をかんだ後に塗ってあげても良いですね(^^)
ワセリンを使ってはいけないお肌状態とは?
ワセリンは特に副作用のない安全な保湿剤ですが、あせもやニキビのできている人が使うと、症状を悪化させてしまいます。
あせもやニキビは、汗や皮脂が溜まっているのが原因なので、ワセリンを塗ってお肌に蓋をしてしまうと余計に溜めこんでしまうからです。
ワセリンは完全な油なので、毛穴を詰まらせると悪化させてしまう症状が出ている時は使わないようにしましょう。
ただ、ニキビは乾燥によってできるものでもあるので、その場合は、ワセリンではなく、保湿成分の入ったクリームやジェル、ニキビ用の化粧品を使って乾燥対策をしましょう。
まとめ
いかがでしたか?ワセリンは、顔の粉吹きや乾燥肌といった、不安定で揺らいだお肌を保護して立て直してくれます。
ただ、ワセリンは医療機関でも処方される、優秀な保湿剤ですが、細胞を元気にするような保湿成分は含まれていないので、ワセリンだけで乾燥肌を根本的に改善するのは難しいです。
そのため、ある程度お肌の立て直しができたら、化粧水や乳液などのスキンケアアイテムを使いながら、ワセリンも活用して、保湿とバリア機能の修復をあわせて行なっていきましょう!
こちらの記事もご覧ください→保湿には油分ケアが必要不可欠!顔の粉吹きや乾燥肌はクリームで解決!
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