顔の乾燥の原因や改善方法を調べていると「顔の乾燥にはオロナインが効く」、「オロナインで乾燥の応急処置ができる」と話題になっているのをよく見かけます。
オロナインは、傷薬として一家に一つ置いてあるイメージがありますよね。今回は、オロナインの成分や、乾燥に良いと言われる理由、正しい使い方をお伝えします。
顔の乾燥が気になる…原因は?
まずは、お肌の仕組みや、乾燥する原因についてみていきましょう。
顔の乾燥には様々なタイプがありますが、基本的には水分や油分のバランスが乱れていることが原因で起きるものです。
お肌はターンオーバーといって、28日間をかけて細胞が生まれ変わります。新しい細胞がつくられ、古い細胞は垢となって外へ剥がれ落ちるという、このサイクルがお肌の土台を整えているのです。
顔の乾燥を感じるときは、このターンオーバーが乱れているサインです。正常なお肌は、細胞がレンガの壁のように敷き詰められていますが、乾燥しているお肌は細胞間に隙間ができており、水分が蒸発しやすく、外的な刺激も受けやすいのです。
また、通常はお肌の表面には油分の膜があります。この油膜はお肌を守るために必要不可欠なものです。しかし、乾燥しているお肌は、この皮脂膜も安定していません。
このように、お肌のリズムの崩れは、顔の乾燥としてあらわれます。そんな顔の乾燥に、オロナインが効くのでは?と話題になっているのです。
オロナインのはたらき
オロナインは大塚製薬から出ている外傷治療剤です。正式名称は「オロナインH軟膏」といいます。
ひび・あかぎれ・水虫・湿疹・皮膚炎・火傷・切り傷・擦り傷など、様々な炎症を鎮める薬です。
匂いが強いですが、使い勝手が良いので私も日頃からお世話になっています。チューブタイプや、蓋つきの大きい容器のタイプなど、色々な種類があります。そして何より、とっても安価で手に取りやすいですね。
有効成分
オロナインの成分についてもみいきましょう。オロナインの有効成分は、クロルヘキシジングルコン酸塩液(20%)というものです。
難しい名前ですが、オロナインの成分表記の1番上に出ています。この成分には、殺菌効果があります。消毒薬に使われる成分で、ほとんどの菌に有効です。
手術後の消毒にも使用されるような抗菌効果があります。
その他の成分
オロナインには、殺菌効果以外にも皮膚の保護や保湿成分が含まれています。
オリブ油とステアリルアルコールは、皮膚の表面を保護するはたらきがあります。
マクロゴールとステアリン酸グリセルは、お肌への浸透作用があります。
グリセリンやワセリンは、水分を引き込んで保湿する成分です。
このように、抗菌効果以外に、お肌の保湿や保護する成分が含まれているため、オロナインは応急処置としても使われるのです。
オロナインは顔の乾燥に効くのか?
ここまでで、お肌が乾燥する仕組みと、オロナインの成分やはたらきについてわかりましたね。
では、本題である「オロナインは顔の乾燥に効くのか」についてお話しします。
答えとしては、「一時的には効果はある」と言えるでしょう。オロナインは、皮膚の炎症を抑えるものですが、「顔の乾燥を改善する」という表記はどこにもありません。
また、オロナインは化粧品ではなく薬です。そのため、使い続けることで副作用が出てしまったり、お肌の感覚が鈍ってしまう可能性があります。
有効成分である、クロルヘキシジングルコン酸塩液は、皮膚に悪いとされる、悪玉菌を殺菌するはたらきがありますが、オロナインを使い続けることで善玉菌までも殺菌してしまうことがあります。
これによって乾燥や肌荒れが悪化してしまうケースもあるのです。薬は継続していると効き目が悪く感じたりしますよね。オロナインもそれと同じです。
しかし、オロナインは応急処置としては活躍してくれるものなので、急な乾燥やお肌荒れには是非有効活用しましょう^ ^
オロナインを使った、顔の乾燥の応急処置をする方法
オロナインは、根本的に乾燥を改善するものではありませんが、応急処置として顔の乾燥をやわらげてくれます。オロナインの活用方法をいくつかご紹介しますね^ ^
水溶きオロナイン(乳液として)
有名なのが、美容家の佐伯チズさんもおすすめしているという、水溶きオロナインです。
これは、オロナインに精製水か化粧水を数的垂らして、混ぜて乳液状にしたものです。
急に顔の乾燥がひどくなってしまった時は、応急処置として、水溶きオロナインを乳液として取り入れましょう。
私はオロナインには、無印良品の敏感肌用の化粧水と混ぜて使います。オロナインの匂いが強いので、化粧水は無香料がおすすめです。
オロナインの正しい使用頻度は、5日〜6日と言われているので、これを意識して取り入れてください。
また、皮膚科で治療することも1つの方法です。乾燥や敏感傾向にある方は、皮膚科の保湿剤についても知っておくと良いでしょう。是非こちらを一読してみてください^ ^→顔の乾燥やヒリヒリとした痛みは、皮膚科の薬(保湿剤)で治せる!
入浴中にオロナインパック
顔の乾燥や炎症する部分にオロナインをたっぷり塗って、15分ほど入浴したら洗い流します。洗い流すパックのような感覚ですね(^^)
この15分間は、湯船に浸かって天然のスチームをたっぷり浴びましょう。
スチームを浴びることで、お肌が柔らかくなり、毛穴が開くので、スキンケアの浸透力も高まります(^^)
角質ケアをするなら、お肌が柔らかくなったオロナインパック後がおすすめです!
眠る直前のナイトパックに
私は顔の乾燥や炎症でお肌がどうにもならない時は、眠る直前にオロナインでナイトパックをしてから眠っています。
乾燥や炎症が起こっている時は、スキンケアの摩擦も刺激となるので、低刺激な化粧水でお肌を整え、その上からオロナインをたっぷりと馴染ませます。
体温であたためながら、優しくお肌を包み込むように馴に染ませましょう。通常よりベタつきは感じてしまうので、眠る直前がおすすめです。
私は、これを何日か継続していくうちに、顔の乾燥を感じにくくなりました(^^)
日焼け後の炎症に
オロナインは、日焼け後の炎症には、応急処置としてもってこいです。私は、あまり日焼けをする場所に行かないのですが、うっかり首の後ろが焼けてしまった時にはオロナインを使っています。
しかし、重度の日焼けや水ぶくれなどができている時は控えましょう。
乾燥ニキビに
顔の乾燥がひどい時は、大人ニキビができやすいです。乾燥とニキビがセットでできてしまう人は結構多いのです。
原因は、乾燥することで、お肌の油膜が薄くなることにあります。お肌は油分によって守られていると判断するため、皮脂不足になると危険を感じるのです。
そうすると、お肌の防衛機能がはたらいて、過剰に油分を分泌してしまいます。そのため、過剰に分泌した油分は、炎症を起こしてニキビに繋がりやすいのです。
オロナインは、皮脂が詰まって発生したアクネ菌や悪玉菌を殺菌し、水分蒸発を防ぐはたらきがあります。
そのため、乾燥とセットでできやすい、乾燥ニキビの応急処置にもオロナインは活躍してくれるのです^ ^
おすすめの使い方は、夜のスキンケアの時に、乾燥ニキビが隠れるくらいオロナインをのせ、その上からテープで保護するというやり方です。
私は皮膚科のニキビ治療の時も行なっていましたが、寝ている間に薬が取れてしまうことが多いので、保護テープは絶対に使った方がいいです^ ^
ニキビは治りが早ければ跡にも残りにくいので、オロナインは応急処置にもってこいです。
オロナインを使う上で注意すること
オロナインを使う上で注意する点をいくつかお伝えします。
オロナインをメイク下地にしない
時々、オロナインをメイクの下地として使う方がいるのですが、オロナインに下地機能はないですし、化粧崩れもしやすくなるので、絶対にやめましょう。
オロナインを硬いまま使わない
オロナインはテクスチャーが硬めなので、顔全体に伸ばす時は、手の温度で温めてから優しい圧で伸ばすようにしましょう。
オロナインに頼りきらない
オロナインを活用することで、顔の乾燥を一時的に改善することができますが、将来のお肌のためには、根本的な改善もしていきましょう。
お肌のターンオーバーを正常に整え、水分と油分のバランスを保つためには、スキンケア・食事・運動・環境面など、様々な角度からの改善方法があります。
美容部員の経験から学んだスキンケアや対策方法をこちらにまとめているので、是非参考になりそうなものは活用してみてくださいね^ ^
→美肌を手にする、ターンオーバーを促進させる食べ物とのみもの
まとめ
いかがでしたか?「顔の乾燥にはオロナインが効く」という噂は本当でしたね。しかし、応急処置として、長期間使用しないというのが前提になってきます。
水溶きオロナインで顔全体の保湿をしたり、乾燥とセットでできやすいニキビの応急処置として、是非活用してみてください^ ^
また、根本的な乾燥対策にも目を向け、美肌を目指していきましょう♪
こちらの記事もご覧ください→美容部員が、顔の乾燥にニベアクリームを使ってみた!
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